遠赤外線(育成光線)とは

まず上位カテゴリとしての赤外線が可視光線とマイクロ波の間に位置しており、同列の存在としてほかに中赤外線と近赤外線があります。これらの中で遠赤外線だけが、生物自身からも発散されており(別名:育成光線)、同じ波長で増減させて温度調節できるので、健康にいいのです。

この“育成光線”は、水ともっとも共振共鳴作用を起こしやすい波長であるため、熱エネルギーが水分を多く含む動植物の深部まで伝わりやすく、さらには血行促進・代謝促進・自律神経調整などの成長を促す効果があるとされています。

人の体を例に取ると、温められた物質から放射される遠赤外線(育成光線)の熱エネルギーが、人体の細胞内外の水分子と共振共鳴して吸収され、水分子が活発に活動します。さらに血液に乗って広範囲にまで効率よく伝わり、その結果として “体の芯まで温まりかつ持続する(深部体温が上がる)” という特徴が生み出されます。

人類は、体の70%は水分で構成されているため、遠赤外線に当たる事で、血管の拡張、血流循環の促進、代謝の向上が期待出来て、最終的に老廃物、尿酸、脂肪、乳酸などを排泄させます。そうした特徴から、調理や暖房などの加熱機器に利用されたり、温熱治療などの医療介護分野や岩盤浴などの健康美容分野でも活用されたりしています。

遠赤外線と健康

「遠赤外線が体にいいってホント?」

細胞組織との共鳴作用で、体の内部から温める。
遠赤外線が体の血行をよくし、疲労回復に効果があるといわれ、サポーターや下着、ヒーター、サウナ、遠赤外線治療器、様々な商品があります。

「NASA(アメリカ航空宇宙局)の研究によって、人体は8~14ミクロンの遠赤外線をよく吸収して熱作用することが分かり、1980年代後半にセラミックス製造技術の進歩などで可能になりました。遠赤外線コタツ、ヒーター、オーブンなどの製品が次々に姿を現すことになったのです。 

「8~14ミクロンの遠赤外線はアルミナ系やジルコニウム系のファインセラミックスから得られます。この波長の波は皮膚の下40~50ミリメートルまで到達し、細胞組織と共鳴作用を起こして体を内部から温めます。毛細血管を拡張し、全身の血液循環を活性化させ、新陳代謝を促進します。その結果、組織を再生する力が高まるわけです。また、異常興奮を起こした近く神経を抑制したり、自律神経の機能を調整する効果もあります」。このことから筋肉の疲れがとれて、疲労回復から冷え性、肩こり、腰痛などに効果があるとされています。

また、人体のツボの部分に遠赤外線を当てると、鍼灸と同じか、より高い効果が得られると言われており、遠赤外線は、人体細胞と共振して発熱する原理ゆえ、皮膚の表面から熱だけ電動する温灸やお灸よりもよりすぐれた効果があるのだそうです。このような遠赤外線のツボ刺激、あるいは鍼灸との併用治療により、難病の関節リウマチをはじめ、通風、慢性気管支炎、気管支喘息、慢性肝炎、胃・十二指腸潰瘍病などまで治療効果が現れるということです。

遠赤外線を使用している製品

調理器の例としてはIHよりも安全なラジエントヒーター、冷暖房としてはクール暖があります。

ラジエントヒーター
クール暖

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